ライムと壊血病の歴史

インド北東部からミャンマーにかけての南アジアを原産とするライムは、ムーア人(北西アフリカのイスラム教徒)によってヨーロッパに持ち込まれました。ムーア人は、インドから西アジア一帯で活躍し、歴史上、商業面で重要な役割を果たしていました。その後16世紀ごろになると、スペインとポルトガルの探検家たちによって、アメリカ大陸へ伝わりました。 ライムの実は、比較的長期間の保存が可能なことから、当時、長い航海において船乗りたちを苦しめた壊血病(ビタミンCが欠乏することによって起こる病気)を予防する効果があると経験的に知られており、長い航海に欠かせない食料として重宝されました。18世紀になると、イギリス海軍が世界中を席巻するようになります。 このときも、イギリス海軍は壊血病予防のために必ず軍艦にライムを積み込み、水兵にかじらせていました。 このため「LIMEY」という単語が「イギリス水兵」という意味をもつようになりました。また、アメリカで使われる俗語で「イギリス野郎」という場合にもLIMEYを使ったようですが、これは、イギリス水兵がいつもライムをかじっていてライム臭いことから来ているといわれています。ライムはその爽やかな香りが一般的に親しまれ、現在では、コーラやジンジャーエールなど飲料品の香りづけとしても使われています。
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